東京都下における医師転職状況は「23区内」と「23区外」に大きく2分され、23区内での転職市場は熾烈を極めています。その理由は、東京都での大学医学部数が挙げられます。都内では東京大学医学部をはじめ、慶応義塾大学、東京女子医科大学・昭和大学・帝京大学・東京医科大学等の12大学と、都外では東京慈恵医科大学・杏林大学の2大学、計14大学が顕在し、他都道府県の医学部数とは比較にならない数字となっています。また、「東京での勤務を目指される医師が以前に比べ圧倒的に増加した事」、「臨床研修医マッチングシステムの導入による選択の自由」、「紹介会社の増加」の3点が都内での転職状況に大きな影響を与えています。
そのため都内病院では医師が飽和状態になりつつある状況です。病院による医師の採用に関しては、数年前とは状況は一転し、病院側主体の転職となっています。医師としての医療知識や資格は前提となっており、病院側が医師に求める技術として、「患者さんとのコミュニケーション能力」、「共に勤務する医療従事者とのコミュニケーション能力」、「医療に対するモチベーション」を強く求められます。
23区外の病院については、都内に比べると医師の募集が目立ちます。医局派遣の引き上げの影響も受けており、また急性期病院や救急告示を掲げている病院は、医師の入職と離職が頻繁にある状況です。
南多摩医療圏(八王子市・町田市・日野市・多摩市・稲城市)では、医療についての協議会があり、独自の環境で課題や施策推進についての検討や改善を行っているため、医師の動きは流動的となっています。また、病院間での強いネットワークをバックに、事務サイドでの医師情報のやりとりもあることから、今後の転職市場の一つの注目点となっています。
他の医療圏は急性期の病院よりも、精神科病院や療養型の病院が多く偏在しており、西多摩医療圏では、同じ病院で長期的な勤務をする医師が多いため、医師転職は落ちついます。しかし、退職された時や体調を崩された時に医師が早期に見つからないとう状況に陥り、好条件の案件が出ることがあります。都外の精神科病院の医師の募集状況につきましては、精神保健指定医の補充募集が目立ちます。
東京・関東地区: 辰己・高橋・林・角田